ブリティッシュヒルズへようこそ!〜文化的背景の見どころ〜
南福島の山深く、海抜1,000メートルのブリティッシュヒルズにようこそおいでくださいました。
ここはパスポートも査証もいらない、「日本の中の英国」です。皆様をお迎えするのも正真正銘の英国または英連邦出身の教員・ スタッフ達です。
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サー・クリストファー・レンは建築学の大家で、現在ロンドンの名所の一つである聖ポール大寺院の改築も、彼の設計に基くものでした。(ライブラリーに彼のポートレイトがあります。)時代区分としては、 17 世紀から 18 世紀初頭にかけての、即ちスチュアート朝よりハノーヴァー朝に至る頃となります。この時代のデザインにはルネッサンス末期の名残りとバロック期の趣味が混在しているものが多いのです。 日本 においては 、ようやく「 蘭学」に対する目が開かれ、オランダとの通商を通じて世界に対する関心が見受けられる頃となります。
17 世紀を通じて英国での古典学(即ちギリシア・ローマ文化の総合的研究)を確立したケンブリッジ大学のベントレイ教授の名をつけています。ラウンジの絵も特にギリシア神話に因んだ画題を取り上げて、ハウスの主題に適応させてあります。 日本においては、徳川幕府がその政権の基礎を固めて行く時期です。
16 世紀前半に ヘンリー 8世治下のチューダー王朝の宮廷で肖像画家として名声を馳せた大画家の名をつけた宿泊棟です。ラウンジ画は、有名なハンプトン宮殿にある“ ヘンリー8世と妃達”の肖像画の 模写 であります。 日本 においては 、“戦国時代”が始まる頃となります。
英国を代表する物理・天文・数学者のニュートンが、りんごの落下を見て万有引力を発見した話はあまりに有名です。(ライブラリーに彼のポートレイトがあります。) 時代としては1 号棟(レン棟)とほぼ同じ17 世紀から18 世紀初頭になります。
18 世紀後半から19 世紀にかけての英国の大画家サー・ジョゼフ・ターナーの名は明治の日本にもいち早く知られ、漱石の“坊ちゃん”にも登場している程です。英国が産業革命を推し進めていた頃、日本では文化・文政年間、即ち“江戸時代”のピークを迎えた時期に相当します。 尚、ラウンジの絵はターナーの作品の模写です。背景の水平線上に見える英国海軍の軍艦まで実に良く描き込んであることにご注目下さい。
ヘンリー8 世の後を継いだエリザベス1 世の時代、即ち16 世紀の後半にスペインの無敵艦隊を撃破し、海軍王国イングランドの基礎を築いたサー・フランシス・ドレイク提督の名をつけてあります。ラウンジにあるのは、当時の帆船と海図のイメージ画です。 日本では関ヶ原合戦の前夜とも言うべき時代で、かのウィリアム・アダムス(三浦按針)が日英関係史に登場して来る直前なのです。
バラック 棟( The Barracks)は、英国に残る古城をモデルとして設計し、 「その昔、騎士や兵士が居住し た重厚な空間を、現代のパブリックスクールとして甦らせた施設」 という設定となっております。
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